【記事情報:2026年9月19日時点】
2026年10月1日から、九州7県への旅行を対象とした「九州ふっこう応援割」が始まります。
「九州復興割」とも呼ばれていますが、今回の制度の正式名称は「九州ふっこう応援割」です。
割引率は旅行代金の50%、熊本県と鹿児島県は60%。1旅行・1人あたり最大3万5,000円の割引を受けられる、大規模な旅行支援です。
各県の予約開始日も相次いで発表され、福岡県は9月24日、大分県と宮崎県は9月25日からオンライン予約サイトで順次販売が始まります。
一方、先行販売が行われた長崎県と熊本県では、一部の予約サイトがすでに予算上限に達して受付を停止しました。JALもダイナミックパッケージでの取り扱いを正式に発表しています。
この記事では、九州ふっこう応援割の実施期間、割引額、県別の予約開始日、対象となる旅行商品、お得な使い方を、2026年9月19日時点の公式情報に基づいて解説します。
九州ふっこう応援割とは
九州ふっこう応援割は、2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震の影響で落ち込んだ九州の観光需要を回復させるための旅行支援策です。
地震の直接的な被害だけでなく、九州各地で宿泊予約のキャンセルが相次いだことから、熊本県だけではなく九州7県が対象になりました。
国は観光復興に向けた支援として約155億円を計上。九州への1泊以上の旅行・宿泊商品を割り引き、旅行者を呼び戻すことで、宿泊施設や飲食店、観光施設、交通事業者などを支援します。
旅行者が国へ補助金を申請する制度ではありません。対象となる旅行会社、オンライン旅行予約サイト(OTA)、宿泊施設などが販売する専用プランを、割引後の金額で予約する方式になる見込みです。
九州ふっこう応援割はいつからいつまで?
九州ふっこう応援割は、2026年10月1日(木)の宿泊分から始まります。
予約開始日と割引対象期間は県によって異なります。2026年9月19日時点で発表されている日程は次のとおりです。
・福岡県
予約開始:9月24日
対象期間:10月1日~12月15日宿泊分
・佐賀県
オンライン予約サイト:9月24日
旅行会社:10月2日
宿泊施設:10月上旬
対象期間:10月1日~12月25日宿泊分
・長崎県
先行オンライン予約サイト:9月15日
宿泊施設への直接予約:9月28日
旅行会社・その他のオンライン予約サイト:9月30日
対象期間:10月1日~12月25日宿泊分
・熊本県
予約開始:9月15日
対象期間:10月1日~12月25日宿泊分
・大分県
オンライン予約サイト:9月25日
旅行会社:10月9日
宿泊施設への直接予約:10月16日
対象期間:10月1日~12月25日宿泊分
・宮崎県
オンライン予約サイト:9月25日
旅行会社・宿泊施設:9月28日
対象期間:10月1日~12月25日宿泊分
・鹿児島県
予約開始日・対象期間ともに未発表
福岡県の対象期間は12月15日宿泊分までとなっており、ほかの多くの県より早く終了します。
また、長崎県の楽天トラベルとじゃらんによる先行販売は、すでに予算上限に達して受付を停止しました。ただし、9月28日から宿泊施設への直接予約、9月30日から旅行会社やその他のオンライン予約サイトで販売が始まる予定です。
熊本県も、じゃらんでは予算上限に達して受付を停止しています。ひとつの予約サイトで終了していても、宿泊施設、旅行会社、JALなどに別の予算枠が用意される場合があります。
予算上限に達した事業者から順次終了するため、利用したい場合は予約先を複数確認しましょう。
補助金額はいくら?
割引率は、旅行先によって異なります。
| 対象県 | 割引率 |
|---|---|
| 熊本県・鹿児島県 | 旅行代金の60% |
| 福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・宮崎県 | 旅行代金の50% |
ただし、割引額には1旅行・1人あたりの上限があります。
| 旅行商品の種類 | 1旅行・1人あたりの割引上限 |
|---|---|
| 宿泊のみの商品 | 2万円 |
| 交通付き宿泊旅行商品・1泊 | 2万円 |
| 交通付き宿泊旅行商品・2泊以上 | 3万円 |
| 2県以上に宿泊する周遊型旅行商品 | 3万5,000円 |
割引額は「旅行代金×割引率」と「上限額」のうち、低いほうです。
1泊旅行の割引例
たとえば、1人分の対象旅行代金が3万円だった場合は次のようになります。
| 旅行先 | 通常料金 | 割引額 | 支払額 |
|---|---|---|---|
| 熊本県・鹿児島県 | 3万円 | 1万8,000円(60%) | 1万2,000円 |
| その他の九州5県 | 3万円 | 1万5,000円(50%) | 1万5,000円 |
1泊商品の割引上限は2万円です。そのため、熊本県・鹿児島県の旅行代金が4万円の場合、60%なら計算上は2万4,000円引きですが、実際の割引は上限の2万円となり、支払額も2万円です。
「最大60%割引」と書かれていても、旅行代金が高くなると実際の割引率は下がる点には注意しましょう。
対象となる旅行先
対象は次の九州7県です。
- 福岡県
- 佐賀県
- 長崎県
- 熊本県
- 大分県
- 宮崎県
- 鹿児島県
沖縄県は対象に含まれません。
また、対象になるのは九州地方における1泊以上の旅行・宿泊商品です。日帰り旅行や航空券・JR券だけの購入は、現時点で示されている制度概要では対象になりません。
対象となる宿泊施設、ツアー、販売事業者は県ごとに決められます。九州に宿泊すれば、すべての予約が自動的に割り引かれるわけではありません。予約画面に「九州ふっこう応援割対象」などの表示があることを確認しましょう。
どこで予約できる?
九州ふっこう応援割は、対象商品を販売するオンライン旅行予約サイト、旅行会社、宿泊施設などから予約します。
主な予約方法は次の3種類です。
・楽天トラベルやじゃらんなどのオンライン旅行予約サイト
・対象となる旅行会社の店舗やウェブサイト
・対象宿泊施設への直接予約
ただし、予約開始日は県だけでなく、予約方法や販売事業者によっても異なります。
たとえば長崎県では、楽天トラベルとじゃらんによる先行販売は受付を停止していますが、9月28日から宿泊施設、9月30日から旅行会社やその他のオンライン予約サイトで販売が始まる予定です。
大分県も、オンライン予約サイトは9月25日、旅行会社は10月9日、宿泊施設への直接予約は10月16日と、販売開始日が分かれています。
ひとつの予約サイトで「販売終了」と表示されていても、県全体の予算が終了したとは限りません。別の予約サイト、旅行会社、宿泊施設の公式サイトなども確認してみましょう。
なお、予約画面に「九州ふっこう応援割対象」と表示されていない通常プランは、基本的に割引対象になりません。予約を確定する前に、割引額が反映されていることを必ず確認してください。
JALダイナミックパッケージも対象予定
JALは2026年9月17日、九州ふっこう応援割の専用ページを公開しました。
対象となるのは、国内航空券と宿泊を組み合わせた「JALダイナミックパッケージ」です。
熊本県・鹿児島県は旅行代金の最大60%、福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・宮崎県は最大50%が割り引かれます。
割引上限は1泊の場合が1人2万円、2~3泊の場合が1人3万円です。
ただし、JALダイナミックパッケージには次の条件があります。
・補助対象は1旅行につき3泊まで
・航空券のみの予約は対象外
・レンタカー、観光、食事などのオプション料金は対象外
・幼児は補助対象外
・2県以上に宿泊する旅行は対象外
・県別の専用ページ以外から予約した商品は対象外
国の制度では、2県以上に宿泊する周遊型旅行商品に最大3万5,000円の割引枠があります。しかし、JALダイナミックパッケージでは2県以上に宿泊する旅行は対象外となるため、割引上限は最大3万円です。
2026年9月19日時点では、九州7県すべて「準備中」と表示されており、具体的な販売開始日は発表されていません。各県の準備が整い次第、順次販売されます。
九州ふっこう応援割のお得な使い方
1.東京など遠方からは「交通+宿泊」のセット商品を比較する
航空券やJR券を単独で購入しても、その交通費は割引対象になりません。
一方、航空券やJRとホテルがセットになった対象商品なら、交通費を含む旅行代金に割引を適用できる可能性があります。東京から九州へ行く場合は、宿泊だけの予約よりも「航空券+ホテル」や「JR+ホテル」のダイナミックパッケージのほうが、割引額が大きくなりやすいでしょう。
ただし、割引前の旅行代金が販売会社によって違うため、必ず割引適用後の最終支払額で比較してください。
2.2泊以上なら上限3万円の交通付き商品を狙う
交通付き旅行商品の割引上限は、1泊なら2万円、2泊以上なら3万円です。
50%割引の県なら旅行代金6万円、60%割引の熊本県・鹿児島県なら旅行代金5万円で、2泊以上の上限3万円に達します。2泊3日以上の旅行を予定している人は、交通付き商品を選ぶと制度のメリットを生かしやすくなります。
3.2県以上を巡るなら周遊型旅行商品を確認する
2県以上に宿泊する周遊型旅行商品は、割引上限が最も高い3万5,000円です。
たとえば「福岡+長崎」「熊本+鹿児島」「大分+熊本」のように、県境を越えて宿泊する旅行が候補になります。
ただし、自分で別々にホテルを予約しただけでは周遊型旅行商品として扱われない可能性があります。必ず旅行会社や予約サイトが「周遊型の対象商品」として販売しているプランを選びましょう。また、熊本県・鹿児島県を含む周遊商品の割引率は、実際に販売される商品の条件を確認してください。
なお、すべての交通付き旅行商品が周遊型旅行に対応しているわけではありません。
たとえばJALダイナミックパッケージの九州ふっこう応援割では、各県別に予約する仕組みとなっており、2県以上に宿泊する旅行は割引対象外です。
周遊型旅行の最大3万5,000円割引を利用したい場合は、旅行会社が「九州ふっこう応援割の周遊型旅行商品」として販売していることを確認してください。
4.予約開始前に日程と候補を決めておく
割引率が高いため、人気の温泉地や週末の宿泊商品は早い段階で売り切れる可能性があります。
予約開始後に一から旅程を考えるのではなく、次の項目を先に決めておくとスムーズです。
- 行きたい県と宿泊地
- 1泊か2泊以上か
- 宿泊のみか交通付き商品か
- 第2候補のホテルと日程
- 利用する旅行予約サイト
予約開始日が発表されたら、対象プランと最終支払額を確認して申し込みましょう。
5.予約サイト独自のポイントやキャンペーンも比較する
予約サイトのポイント還元やクレジットカードの特典を併用できれば、実質的な負担をさらに下げられる可能性があります。
ただし、クーポンの併用可否やポイント付与の対象額は販売事業者ごとに異なります。「割引後の支払額」「獲得予定ポイント」「キャンセル条件」をまとめて比較するのが大切です。
予約サイトによっては、交通付き商品が対象外となる場合もあります。
たとえば、じゃらんnetの宿泊予約では九州ふっこう応援割を利用できますが、「JALじゃらんパック」「ANAじゃらんパック」「赤い風船JRじゃらんパック」は対象外です。
航空券付き商品を利用したい場合は、JALダイナミックパッケージの専用商品や、対象商品を扱う旅行会社なども比較しましょう。
すでに予約済みの旅行は対象になる?
九州ふっこう応援割は、原則として各事業者が対象商品の販売を開始した後に成立した予約が対象です。
対象期間内の宿泊であっても、販売開始前に予約した通常プランへ、後から割引を適用することはできません。
福岡県では9月24日以降の予約が対象となり、9月23日以前の予約にさかのぼって割引を適用することはできないと案内しています。長崎県も、対象商品の販売開始前に行った予約は割引対象外です。
割引を受けるために既存予約をキャンセルして取り直す場合は、次の点を必ず確認してください。
・元の予約にキャンセル料が発生しないか
・対象商品がまだ販売されているか
・予約を取り直すことで宿泊料金が上がらないか
・同じ部屋やプランを再予約できるか
・割引後の支払額が本当に安くなるか
特に人気の宿泊施設では、元の予約をキャンセルしている間に対象商品が売り切れる可能性があります。対象プランを確保できる保証がない状態で、先に既存予約をキャンセルするのは避けたほうが安全です。
利用前に知っておきたい注意点
- 県によって予約開始日と割引対象期間が異なる
- 同じ県でも、予約サイト・旅行会社・宿泊施設によって販売開始日が異なる
- 予算上限に達すると、対象期間中でも販売が終了する
- 予約先ごとに予算枠が異なる場合がある
- 受付停止後、キャンセルなどによって販売が再開される場合がある
- 対象商品の販売開始前に行った予約は、原則として割引対象外
- すべての宿泊施設や旅行商品が対象になるわけではない
- 日帰り旅行、航空券のみ、JR券のみの予約は対象外
- 交通付き商品でも、販売会社や商品によっては対象外になる
- JALダイナミックパッケージでは2県以上に宿泊する旅行は対象外
- 割引を受けるには、専用ページや対象プランから予約する必要がある
- 予約完了前に割引が反映されていることを確認する
- 地域クーポンの配布は、2026年9月19日時点では発表されていない
- 鹿児島県は、予約開始日や対象期間などの詳細がまだ発表されていない
- 被災地域を訪れる場合は、交通状況や観光施設の営業状況を確認する
制度の詳細は今後変更される可能性があります。予約する際は、観光庁、各県、旅行会社、予約サイトの最新情報を確認してください。
まとめ
九州ふっこう応援割は、2026年10月1日宿泊分から始まる九州7県対象の旅行支援です。
熊本県・鹿児島県は最大60%、そのほかの5県は最大50%の割引となり、1旅行・1人あたりの割引上限は最大3万5,000円です。
福岡県は9月24日、大分県と宮崎県は9月25日から、オンライン予約サイトなどで順次販売が始まります。一方、長崎県と熊本県では、一部の予約サイトがすでに予算上限に達して受付を停止しています。
JALも航空券と宿泊を組み合わせたダイナミックパッケージでの取り扱いを発表しました。ただし、2026年9月19日時点では販売準備中で、2県以上に宿泊する旅行やレンタカーなどのオプション料金は割引対象外です。
ひとつの予約サイトで終了していても、別の予約サイト、旅行会社、宿泊施設に販売枠が残っている場合があります。予約開始日だけでなく、予約方法ごとの販売状況も確認することが重要です。
割引率だけで判断せず、航空券や宿泊費を含めた割引後の最終支払額を比較し、自分の旅行日程に合った商品を選びましょう。



コメント