旅行は「もっとお金に余裕ができてから」と後回しにしていませんか?
もちろん、旅行にはお金が必要です。生活を圧迫してまで旅行に行く必要はありません。
しかし、「お金さえ貯まれば、いつでも同じように旅行できる」と考えるのも少し危険です。
旅行を楽しむためには、お金だけでなく、
- 時間
- 健康
- 体力
も必要だからです。
お金はこれから準備できる可能性がありますが、時間や体力は、将来も今と同じようにあるとは限りません。
ここでいう「若いうち」とは、20代や30代だけを指すものではありません。今の自分は、これからの人生の中で最も若い自分です。
今回は、旅行を「いつか」に先送りしすぎない方がよい理由について考えます。
旅行は想像以上に体力を使う
旅行は、思っている以上に体力を使います。
例えば、
- 朝早い飛行機や列車に乗る
- 長時間のフライトに耐える
- 空港や駅で乗り継ぐ
- 荷物を持って移動する
- 一日に何時間も歩いて観光する
- 山や離島などを訪れる
といった場面があります。
若い頃は気にならなかった移動でも、年齢を重ねると疲れを感じやすくなることがあります。
せっかく目的地まで来ても、移動だけで疲れてしまい、ホテルで休んで一日が終わることもあるかもしれません。
ゆっくり滞在する旅行なら年齢を重ねてからでも楽しめますが、長距離移動や徒歩での観光が多い旅行は、体力があるうちの方が行きやすいでしょう。
旅行は、お金だけでなく体力も必要な趣味なのです。
健康で自由に歩けることも財産
今は問題なく歩けていても、将来も同じように動けるとは限りません。
病気やケガだけでなく、
- 膝や腰が痛くなる
- 長時間歩くのがつらくなる
- 食事に制限ができる
- 長時間の移動が負担になる
といった変化も考えられます。
海外の街を一日中歩いたり、階段の多い観光地を巡ったり、自然の中を歩いたりする旅行は、健康なときだからこそ楽しめるものです。
普段は意識しませんが、自分の足で自由に歩き、食べたいものを食べ、行きたい場所へ移動できること自体が、大きな財産ではないでしょうか。
早く得た経験ほど、その後の人生で長く生きる
「若いうちは感動する力が大きい」と一概に言うことはできません。
年齢を重ね、知識や経験が増えたからこそ、深く理解できる景色や文化もあります。
ただし、早い時期に旅行を経験することには、別の価値があります。
初めて見る景色や文化に触れることで、興味の幅が広がったり、その後の仕事や暮らし方に影響を与えたりすることがあるからです。
一度訪れた場所をきっかけに歴史を学び始めたり、自分の住む街や日本の良さを見直したりすることもあります。
早く経験すれば、それだけ長い期間、その経験を自分の人生に生かせます。
旅行は単なる消費ではなく、これからの考え方や選択肢を広げる経験への投資でもあるのです。
一緒に旅行できる時間にも限りがある
旅行を先送りする理由は、自分の事情だけではありません。
「もう少し仕事が落ち着いてから」
「いつか家族や友人と行こう」
そう考えていても、相手の仕事や家庭環境、健康状態は変わっていきます。
今は簡単に予定を合わせられる人とも、数年後には同じように旅行できるとは限りません。
旅行先そのものは将来も残っているかもしれません。しかし、その人と、その時期に、その場所へ行く機会は一度しかありません。
景色や食事を大切な人と共有することも、旅行の大きな楽しみです。
行きたい場所だけでなく、「誰と行きたいか」も考えると、旅行にはお金とは違う期限があることに気づきます。
定年後も今と同じ旅行ができるとは限らない
「退職したら、時間を気にせず旅行しよう」
そう考えること自体は、決して悪くありません。仕事を終えた後、ゆっくり各地を巡るのも素敵な過ごし方です。
ただし、その頃にも今と同じ旅行ができるとは限りません。
- 長時間歩くのがつらい
- 時差のある海外旅行が負担になる
- 食べられる量が減る
- 移動後の疲れが残りやすい
- 家族の介護などで長期間家を空けにくい
といった可能性もあります。
定年後の旅行を否定する必要はありません。
大切なのは、すべての旅行を定年後まで取っておかないことです。
長距離の海外旅行、離島巡り、登山、徒歩での観光など、体力を必要とする旅行ほど、元気なうちに優先するのがよいでしょう。
資産形成の目的は旅行を我慢することではない
投資や資産形成を続けていると、
「旅行代も投資に回した方がよいのではないか」
「もっと資産が増えてから旅行しよう」
と考えることがあります。
将来に備えてお金を貯めることは大切です。しかし、お金は人生を豊かにするための道具でもあります。
増やすことだけが目的になり、今できる経験をすべて我慢してしまうと、何のために資産をつくっているのか分からなくなってしまいます。
もちろん、無理をして高額な旅行へ行く必要はありません。
年間の旅行予算をあらかじめ決めたり、近場への一泊旅行を取り入れたりすれば、資産形成と旅行は両立できます。
未来の安心をつくりながら、今の時間も大切にする。そのバランスが重要なのではないでしょうか。
体力が必要な旅行から優先する
行きたい場所が多く、すべてにすぐ行くのが難しい場合は、「将来でも同じように楽しめるか」で優先順位を考えてみましょう。
早めに行くことを考えたいのは、
- 長時間のフライトが必要な場所
- 乗り継ぎが多い場所
- 徒歩での観光が中心になる都市
- 登山やトレッキングを伴う旅行
- 移動が大変な離島や秘境
- 特定の人と一緒に訪れたい場所
などです。
一方、ホテルでゆっくり過ごす旅行や、移動の負担が少ない近場の旅行は、年齢を重ねてからでも比較的楽しみやすいでしょう。
すべてを今すぐ実現する必要はありません。
ただ、「いつか行きたい」と思っているだけでは、その「いつか」が来ないこともあります。
まずは行きたい場所を書き出し、体力や時間が必要な旅行から計画してみるのがおすすめです。
旅行で得た経験は、あとから買い直せない
旅行から得られるものは、お土産だけではありません。
- 思い出
- 新しい価値観
- 大切な人と過ごした時間
- 日常から離れて気持ちを整える時間
- その後の人生に影響する経験
こうしたものは、旅行代を支払えば必ず手に入るものでも、あとから同じ条件で買い直せるものでもありません。
同じ場所を再び訪れることはできても、自分の年齢、一緒に行く人、置かれている環境まで同じ旅行は二度とできません。
旅行は単なる贅沢ではなく、限りのある時間を使って人生を豊かにする経験だと思います。
まとめ
旅行に必要なのは、お金だけではありません。
- 時間
- 健康
- 体力
- 一緒に行きたい人との機会
これらも、旅行を楽しむために欠かせないものです。
将来のために資産をつくることは大切ですが、今しかできない経験まで先送りする必要はありません。
すべての旅行へ今すぐ行くのではなく、体力が必要な場所や、大切な人と訪れたい場所から優先してみてはいかがでしょうか。
「お金が貯まったら行こう」ではなく、「無理のない範囲で、行けるうちに行く」。
その旅行で得た時間や思い出は、資産運用だけでは得られない人生の財産になるはずです。



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