インデックス投資を考えた時、米国(VTI) 全世界(VT)どちらにするか迷いますよね。
米国1国だけのVTIか、全世界のVTか。
それぞれのパフォーマンスを比較してみたいと思います。
本記事の内容
全世界(VT) 米国(VTI) の概要
全世界(VT) vs 米国(VTI) パフォーマンス
EU(VGK) 新興国(VWO) との比較
まとめ
全世界(VT) 米国(VTI) の概要
全世界(VT)と米国(VTI)の概要になります。
信託報酬料は米国(VTI)の方が安く、純資産も米国(VTI)の方が約11倍と規模が大きいです。
ティッカー | 投資対象 | 信託報酬 | ETF純資産総額 2020/04/30 現在 |
現在値[USドル] 2020/06/12 現在 |
構成株式銘柄数 |
VT | 新興国を含む世界47カ国 | 0.08% | $12.81 B | 74.070000 | 8,401 |
VTI | 米国株式市場全体 | 0.03% | $140.07 B | 153.950000 | 3,493 |
以下は全世界(VT)と米国(VTI)の構成上位10銘柄になります。
全世界(VT)は全世界が対象になりますが、アリババ(中国)、ネスレ(スイス)以外は米国企業で構成されています。
順位 | 全世界(VT) | ファンド構成比 |
1 | Microsoft Corp. | 2.75% |
2 | Apple Inc. | 2.46% |
3 | Amazon.com Inc. | 2.10% |
4 | Facebook Inc. Class A | 1.00% |
5 | Alphabet Inc. Class C | 0.86% |
6 | Johnson & Johnson | 0.81% |
7 | Alphabet Inc. Class A | 0.79% |
8 | Alibaba Group Holding Ltd. ADR | 0.72% |
9 | Nestle SA | 0.62% |
10 | Visa Inc. Class A | 0.62% |
米国(VTI)は米国企業のみになりますが、構成銘柄は全世界(VT)とほぼ同じになります。
順位 | 米国(VTI) | ファンド構成比 |
1 | Microsoft Corp. | 4.82% |
2 | Apple Inc. | 4.14% |
3 | Amazon.com Inc. | 3.68% |
4 | Facebook Inc. Class A | 1.74% |
5 | Alphabet Inc. Class A | 1.43% |
6 | Johnson & Johnson | 1.39% |
7 | Alphabet Inc. Class C | 1.38% |
8 | Berkshire Hathaway Inc. Class B | 1.25% |
9 | Visa Inc. Class A | 1.08% |
10 | Procter & Gamble Co. | 1.04% |
全世界(VT) vs 米国(VTI) パフォーマンス
過去10年で10,000米ドルを投資した場合の推移で比較します。
全世界(VT)
出典:バンガード
米国(VTI)
出典:バンガード
全世界(VT)の場合最大で約2.5倍、米国(VTI)の場合は最大で約3.5倍になりました。
パフォーマンスでみると米国(VTI)の方が優秀です。
EU(VGK) 新興国(VWO) との比較
EUや新興国に特化して投資できるETFもあります。
全世界(VT), 米国(VTI)と比べてパフォーマンスはどうでしょうか。
ティッカー | 投資対象 | 信託報酬 | ETF純資産総額 2020/04/30 現在 |
現在値[USドル] 2020/06/12 現在 |
構成株式銘柄数 |
VGK | 欧州16カ国 | 0.08% | $10.73 B | 50.065000 | 1,318 |
VWO | 新興国23カ国 | 0.10% | $52.44 B | 39.375000 | 5,034 |
こちらが全世界(VT), 米国(VTI), EU(VGK), 新興国(VWO) のパフォーマンスになります。
出典:Yahoo Finance
1位 米国(VTI)
2位 全世界(VT)
3位 新興国(VWO)
4位 EU(VGK)
EUや新興国と比較してもやはり米国(VTI)が一番優秀でした。
まとめ
パフォーマンス、純資産、信託報酬、いずれをみても米国(VTI)が一番優秀でした。
やはり米国企業は世界的企業が多く、また米国市場は世界中から投資が集まることから市場規模も大きいため、結果としてこのパフォーマンスになっていると思われます。
今後はどうなるかは分かりませんが、しばらくこの状況は続くことが予想されます。
米国1 国だけよりも分散したい場合は全世界(VT)に投資しても良いですが、先にみた通り全世界(VT)の構成銘柄のほとんどは米国企業になるため結局米国に投資していることと変わりありません。
そのため私は米国(VTI)に投資しています。あなたはどこに投資しますか?
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