JALは2026年8月18日、「2026年度 下期のJALグループ路線便数計画を一部変更」と発表しました。
2026年冬ダイヤの国際線では、欧州直行便を強化します。羽田―ヘルシンキ線を毎日運航とするほか、羽田―ロンドン線と羽田―パリ線では、エアバスA350-1000による運航便が増えます。
アジア方面では、成田―上海(浦東)線を復便。春節期間を中心に羽田―香港線を増便し、日本トランスオーシャン航空(JTA)の那覇―台北(桃園)線も1日2往復になります。
一方、運航を見合わせている羽田―ドーハ線は、2026年度下期も期間運休となります。
この記事では、JALの2026年冬ダイヤにおける国際線の主な変更点と、利用者にとって何が便利になるのかを紹介します。
※JALの2026年冬ダイヤは、2026年10月25日から2027年3月27日までです。運航計画は関係国政府の申請・認可を前提としており、運航日や時刻、使用機材は変更される場合があります。予約時にはJAL公式サイトで最新情報をご確認ください。

JAL国際線・2026年冬ダイヤの主な変更点
今回発表された国際線の主な変更点は、次のとおりです。
| 方面・路線 | 主な変更 |
|---|---|
| 欧州方面 | 提供座席数を前年同期比16%拡大 |
| 羽田―ロンドン | 2往復ともA350-1000で毎日運航 |
| 羽田―パリ | A350-1000で毎日運航 |
| 羽田―ヘルシンキ | 冬期間も毎日運航 |
| 成田―上海(浦東) | 1日1往復で復便 |
| 羽田―香港 | 春節期間を中心に増便 |
| 那覇―台北(桃園) | JTA便を増便し、1日2往復に |
| 羽田―ドーハ | 2026年度下期は期間運休 |
大きなポイントは、欧州方面の座席数と機材の強化、東アジア路線の選択肢拡大です。
欧州直行便の提供座席数を16%拡大
JALは2026年冬ダイヤで、欧州直行便の提供座席数を前年同期比16%拡大します。
羽田―ヘルシンキ線を冬期間も毎日運航するほか、羽田―ロンドン線と羽田―パリ線では、最新鋭のエアバスA350-1000による運航を拡大します。
主な欧州路線の計画は次のとおりです。
| 路線・便名 | 提供座席数の前年比 | 2026年冬ダイヤの内容 |
| 羽田―ロンドン JL41・JL42 | 128% | 2026年度下期はA350-1000で運航 |
| 羽田―ロンドン JL43・JL44 | 103% | 毎日A350-1000で運航 |
| 羽田―パリ JL45・JL46 | 101% | 2026年9月以降、毎日A350-1000で運航 |
| 羽田―ヘルシンキ JL47・JL48 | 194% | 2026年9月以降、毎日運航 |
| 成田―フランクフルト JL407・JL408 | 101% | 毎日運航 |
ロンドン線は2往復ともA350-1000に
羽田―ロンドン線は、JL41・JL42便とJL43・JL44便の2往復が、いずれもA350-1000で毎日運航されます。
JL41・JL42便へのA350-1000投入は2026年度下期の期間限定です。ロンドン線では出発時刻の異なる2往復から選べるだけでなく、どちらの便でもA350-1000の新しい客室を利用できる計画です。
パリ線もA350-1000で毎日運航
羽田―パリ線のJL45・JL46便は、2026年9月以降、A350-1000で毎日運航されます。
ロンドン線とパリ線でA350-1000の運航が増えるため、欧州旅行で新しい国際線機材を選びやすくなります。
ヘルシンキ線は冬期間も毎日運航
羽田―ヘルシンキ線のJL47・JL48便は、2026年9月と10月に続き、冬ダイヤ期間も毎日運航されます。
提供座席数は前年同期比194%となり、欧州方面のなかでも特に大きく増加します。週5便などの運航では旅行日程が便の運航日に左右されますが、毎日運航になれば出発日と帰国日を選びやすくなります。
イタリア・スペインへのJAL直行便にも期待
今回の発表では欧州直行便の提供座席数が拡大されますが、新たな就航都市の発表はありませんでした。ロンドン・パリ・ヘルシンキなど、既存路線の増便や機材変更が中心です。
個人的には、今後イタリアのローマやミラノ、スペインのマドリードやバルセロナなどにも、JALの直行便が就航してくれるとうれしいところです。
イタリアやスペインは日本から距離があり、途中で乗り継ぎが加わると移動時間も長くなります。羽田や成田からJALの直行便で行けるようになれば、旅行の負担が減り、ヨーロッパ旅行の選択肢もさらに広がります。
A350-1000の導入が進むなか、将来的には既存の欧州路線を増強するだけでなく、JALの欧州ネットワークそのものが新しい都市へ広がることにも期待したいと思います。
成田―上海(浦東)線が1日1往復で復便
成田―上海(浦東)線は、2026年10月25日から1日1往復で復便します。航空券は2026年8月19日午前10時ごろから販売されます。
| 路線 | 便名 | 出発 | 到着 | 運航日 |
| 成田―上海(浦東) | JL873 | 9:35 | 12:20 | 2026年10月25日から毎日 |
| 上海(浦東)―成田 | JL876 | 14:00 | 18:00 | 2026年10月25日から毎日 |
※時刻は現地時間です。
JALの上海線は、羽田・成田・関西の3空港から利用できるようになります。
成田発は午前9時35分で、上海には昼すぎに到着します。帰国便も成田に午後6時に到着するため、観光だけでなく出張でも利用しやすい時間帯です。
羽田―香港線を春節期間を中心に増便
羽田―香港線では、通常のJL29・JL26便に加え、JL27・JL28便が春節期間を中心に運航されます。
増便分の航空券は、2026年8月19日午前10時ごろから販売されます。
| 路線 | 便名 | 出発 | 到着 | 主な運航期間 |
| 羽田―香港 | JL27 | 23:55 | 翌日4:10 | 2026年10月25日、2027年1月29日~2月28日の一部日程 |
| 香港―羽田 | JL28 | 0:10 | 5:00 | 2026年10月25日、2027年1月29日~2月28日の一部日程 |
※時刻は現地時間です。期間中は毎日運航となる日程と週3便の日程があります。詳しい運航日は予約画面でご確認ください。
羽田発は午後11時55分の深夜便です。仕事を終えてから出発しやすい一方、香港到着は午前4時10分と早いため、到着後の交通手段やホテルのチェックイン時間は事前に確認しておく必要があります。
帰国便も香港を午前0時10分に出発し、羽田へ午前5時に到着する早朝便です。旅行時間を確保しやすいダイヤですが、深夜・早朝の移動になる点には注意しましょう。
JTAの那覇―台北線が1日2往復に増便
JTAが運航する那覇―台北(桃園)線は、現在の朝便に夜便を加え、2026年10月25日から1日2往復になります。
JALによると、同路線は2026年2月の就航以来、月ごとの利用率が8割を超えています。
増便される夜便の航空券は、2026年8月19日午前10時ごろから販売されます。
| 路線 | 便名 | 出発 | 到着 | 運航日 |
| 那覇―台北(桃園) | NU301 | 8:55 | 9:15 | 毎日 |
| 台北(桃園)―那覇 | NU302 | 10:15 | 12:50 | 毎日 |
| 那覇―台北(桃園) | NU307 | 17:55 | 18:40 | 2026年10月25日~2027年3月27日は毎日 |
| 台北(桃園)―那覇 | NU308 | 19:40 | 22:15 | 2026年10月25日~2027年3月27日は毎日 |
※時刻は現地時間です。夜便は冬ダイヤに先立ち、2026年9月と10月の一部日程でも運航されます。
朝便と夜便から選べるようになるため、台北での滞在時間や沖縄での予定に合わせて旅程を組みやすくなります。
特に台北発の夜便は午後7時40分発のため、帰国日も夕方まで現地で過ごせます。那覇到着は午後10時15分となるため、那覇空港から先の移動手段は確認しておきましょう。
羽田―ドーハ線は2026年度下期も運休
欧州・アジア方面で増便が行われる一方、羽田―ドーハ線のJAL自社運航便は、2026年度下期も期間運休となります。
同路線は2026年2月末から運航を見合わせています。JALは、中東情勢が不透明で運航再開の見通しが立たないことを理由としています。
中東・アフリカ方面への移動については、カタール航空が運航するコードシェア便で対応します。カタール航空とのコードシェア便は成田・関西発着に加え、2026年7月から羽田発着にも設定されています。
JALは2027年度の自社運航便再開を目指していますが、現時点では再開時期は確定していません。
なお、2026年10月24日から2027年3月28日までのJL59・JL50便を予約している利用者には、旅程変更や払い戻しについて準備ができ次第、順次案内される予定です。
成田―メルボルン線も冬ダイヤは毎日運航
今回の8月18日の発表に先立ち、JALは2026年6月に、成田―メルボルン線を冬ダイヤ期間中は毎日運航すると発表しています。
成田―メルボルン線のJL773・JL774便は、週3往復から週7往復へ増便されます。オーストラリア旅行の日程を組みやすくなるだけでなく、航空券を選べる日も増えるのがメリットです。
私は2026年3月に、JALのビジネスクラスで成田―メルボルン線を往復しました。実際のシートや機内食、成田空港のサクララウンジなどは、以下の記事で紹介しています。


利用者にとって便利になるポイント
2026年冬ダイヤの変更で、利用者にとって便利になるポイントをまとめると、次のとおりです。
欧州旅行の日程を組みやすくなる
羽田―ヘルシンキ線が毎日運航となり、ロンドン・パリ線ではA350-1000の運航が拡大します。
出発日と帰国日の選択肢が増えるだけでなく、長距離の欧州線で新しい機材を利用できる機会も増えます。
上海・香港への選択肢が増える
成田―上海(浦東)線の復便により、JALの上海線は羽田・成田・関西の3空港発着となります。
羽田―香港線も春節期間を中心に増便されるため、需要が集中しやすい時期の座席選択肢が増えることが期待できます。
沖縄と台湾を組み合わせた旅行がしやすくなる
那覇―台北(桃園)線は1日2往復となり、朝便と夜便を選べるようになります。
沖縄旅行に台湾を組み合わせる場合や、沖縄を経由して台湾へ向かう場合にも、旅程を組みやすくなります。
ドーハ線の予約者は変更内容の確認が必要
羽田―ドーハ線は、ほかの路線とは異なり運休が続きます。
すでに対象便を予約している場合は、JALからの案内を確認するとともに、コードシェア便を含む代替旅程を早めに確認しておきましょう。
まとめ
JALの2026年冬ダイヤでは、国際線の欧州・東アジア・台湾方面が強化されます。
特に注目したいのは、羽田―ヘルシンキ線の毎日運航、ロンドン・パリ線でのA350-1000拡大、成田―上海(浦東)線の復便、那覇―台北(桃園)線の1日2往復化です。
一方、羽田―ドーハ線は2026年度下期も期間運休となります。対象便を予約している場合は、旅程変更や払い戻しの案内を確認する必要があります。
欧州旅行では運航日や機材の選択肢が増え、上海・香港・台北方面でも旅程を組みやすくなります。冬休みや年末年始、春節期間に旅行を予定している方は、増便の対象日と最新の運航時刻を確認してみてください。
今回は新しい欧州就航都市の発表はありませんでしたが、今後はローマやミラノ、マドリード、バルセロナなどへもJALの直行便が広がることを期待したいところです。



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