ユナイテッド航空が日本路線を拡大!札幌・那覇からアメリカ本土へ初の直行便

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ユナイテッド航空は2026年8月25日、那覇―サンフランシスコ線と関西―ロサンゼルス線を2027年3月27日に開設すると発表しました。

これに先立ち、成田―シカゴ線と札幌・新千歳―サンフランシスコ線の開設も発表されています。この記事では、新たに加わる日本発着4路線の運航内容と、ユナイテッド航空の日本路線をまとめます。

※記載内容は2026年8月時点の発表に基づきます。新路線は関係当局の認可が前提で、運航時刻や機材などは変更される場合があります。

ユナイテッド航空が日本の4路線を相次いで開設

ユナイテッド航空が2026年5月と8月に発表した日本関連の新路線は、次の4路線です。

路線 開設日 運航便数 使用機材
東京・成田―シカゴ 2026年10月24日 1日1往復 ボーイング787-8
札幌・新千歳―サンフランシスコ 2026年12月11日から2027年3月まで 週3往復 ボーイング787-9
沖縄・那覇―サンフランシスコ 2027年3月27日 週3往復 ボーイング777-200ER
大阪・関西―ロサンゼルス 2027年3月27日 1日1往復 ボーイング787-9

札幌線と那覇線は、それぞれ北海道・沖縄とアメリカ本土を初めて結ぶ直行便です。

一方、関西―ロサンゼルス線は、すでにユナイテッド航空が就航している大阪とロサンゼルスを新たに結ぶ路線です。ユナイテッド航空の関西空港発着路線は、グアム、サンフランシスコ、ロサンゼルスの3路線に広がります。

札幌・新千歳―サンフランシスコ線は冬季限定

札幌・新千歳―サンフランシスコ線は、2026年12月11日から2027年3月まで、週3往復の冬季限定便として運航されます。日本発の初便は12月12日になる予定です。

使用機材はボーイング787-9です。この路線が開設されると、北海道とアメリカ本土を結ぶ初の直行便になります。

ユナイテッド航空は、北海道のパウダースノーやスキー、札幌ラーメン、海産物などを路線開設の理由として挙げています。サンフランシスコではアメリカ国内の約80都市から乗り継げるため、北米各地から北海道を訪れる旅行者を取り込む狙いがはっきりしています。

冬の北海道は海外からの人気が非常に高く、季節限定で需要の強い時期に絞った路線設定です。搭乗率が好調であれば、翌シーズン以降の継続や運航期間の拡大にも期待したくなります。

成田―シカゴ線も毎日運航

ユナイテッド航空は、2026年10月24日から東京・成田―シカゴ線も1日1往復で開設します。使用機材はボーイング787-8で、通年運航される予定です。

既存の羽田―シカゴ線に加わる路線で、成田ではユナイテッド航空や共同事業パートナーであるANAの便に乗り継げます。ユナイテッド航空によると、成田からアジア太平洋地域の21都市へ接続できるとしています。

東京からシカゴへ向かう利用者だけでなく、アメリカから成田を経由してアジア各地へ向かう需要も重視した路線といえそうです。

那覇―サンフランシスコ線は週3往復

那覇―サンフランシスコ線は、2027年3月27日から週3往復で運航されます。

沖縄・那覇発は火・金・日曜、サンフランシスコ発は月・木・土曜です。

那覇―サンフランシスコ線の運航ダイヤ

便名 路線 出発 到着 運航日
UA834 沖縄・那覇→サンフランシスコ 17:50 12:50(同日) 火・金・日
UA833 サンフランシスコ→沖縄・那覇 10:35 15:50(翌日) 月・木・土

予定されている所要時間は、那覇発が11時間、サンフランシスコ発が13時間15分です。日付変更線を越えるため、那覇発は出発日と同じ日の昼にサンフランシスコへ到着します。

使用機材は、長距離国際線で使用されるボーイング777-200ERです。

沖縄とアメリカを結ぶ唯一の直行便に

この路線が開設されると、那覇とアメリカを結ぶ唯一の直行便となります。

これまで沖縄からアメリカ本土へ向かう場合、東京や大阪、ソウルなどでの乗り継ぎが必要でした。サンフランシスコへの直行便ができれば、移動時間だけでなく、乗り継ぎ時の荷物や遅延に対する負担も減ります。

サンフランシスコはユナイテッド航空の主要拠点の一つです。到着後はアメリカ国内の各都市へ乗り継げるため、この便の価値はサンフランシスコへの直行だけではありません。

沖縄を訪れるアメリカからの旅行者にとっても使いやすくなり、沖縄へのインバウンド需要を広げる路線になりそうです。

米軍関係者の需要も大きいと考えられる

那覇―サンフランシスコ線については、沖縄に駐留する米軍関係者やその家族の移動需要を見込んだ路線ではないか、という見方があります。

沖縄には多くの米軍関係者や家族が暮らしており、アメリカ本土との間には年間を通じた移動需要があります。サンフランシスコはユナイテッド航空の大規模なハブ空港なので、アメリカ各地からサンフランシスコで1回乗り継ぐだけで沖縄へ向かえるようになります。

観光需要だけに頼る路線と比べると、軍関係者の赴任、帰省、家族の訪問など、比較的安定した需要を期待できる可能性があります。ボーイング777-200ERという大型機を投入する背景にも、こうした需要を見込んでいるのかもしれません。

ただし、ユナイテッド航空は公式発表で「米軍関係者向けに開設する」とは説明していません。公式には沖縄を観光地として紹介しており、米軍需要については航空業界や利用者の間で有力視されている一つの見方です。

この路線は米軍関係者だけを対象とした便ではなく、観光客、沖縄にルーツを持つ人の帰省、米軍関係者の移動など、複数の需要を組み合わせて成立させる路線と見るのが自然です。

関西―ロサンゼルス線は毎日運航

大阪・関西―ロサンゼルス線も、2027年3月27日に開設されます。こちらは週3往復ではなく、1日1往復の毎日運航です。

関西―ロサンゼルス線の運航ダイヤ

便名 路線 出発 到着
UA802 大阪・関西→ロサンゼルス 20:50 15:25(同日)
UA801 ロサンゼルス→大阪・関西 14:40 18:50(翌日)

予定されている所要時間は、関西発が10時間35分、ロサンゼルス発が12時間10分です。使用機材はボーイング787-9です。

関西発が20時50分と遅めなので、関西圏だけでなく国内各地から移動した後に搭乗しやすい時間帯です。ロサンゼルスには同日の15時25分に到着するため、到着後の時間も比較的使いやすいダイヤになっています。

JALとの競争で選択肢が増える

関西―ロサンゼルス線には、JALも1日1往復で就航しています。ユナイテッド航空の参入によって、利用者は航空会社や運航時刻、運賃、マイルの貯め方から選べるようになります。

JALはワンワールド、ユナイテッド航空はANAと同じスターアライアンスに加盟しています。JALマイルを貯めている人だけでなく、ANAマイルやユナイテッド航空のマイレージプラスを利用している人にも、関西からロサンゼルスへ直行できる選択肢が加わります。

競争によって航空券価格が必ず安くなるとは限りませんが、繁忙期を含めて座席供給が増えること自体は利用者にとって歓迎できる動きです。

ユナイテッド航空の日本発着路線一覧

ユナイテッド航空は現在、羽田・成田・関西の3空港からアメリカ本土への直行便を11路線運航しています。

今後、成田―シカゴ、札幌・新千歳―サンフランシスコ、関西―ロサンゼルス、那覇―サンフランシスコの4路線が加わる予定です。季節運航の札幌線を含めると、日本とアメリカ本土を結ぶ路線は合計15路線に広がります。

日本―アメリカ本土路線

日本の空港 アメリカの就航地 運航状況
羽田 サンフランシスコ 運航中
羽田 ロサンゼルス 運航中
羽田 ニューヨーク・ニューアーク 運航中
羽田 シカゴ 運航中
羽田 ワシントンD.C. 運航中
成田 サンフランシスコ 運航中
成田 ロサンゼルス 運航中
成田 ニューヨーク・ニューアーク 運航中
成田 デンバー 運航中
成田 ヒューストン 運航中
成田 シカゴ 2026年10月24日開設予定
関西 サンフランシスコ 運航中
関西 ロサンゼルス 2027年3月27日開設予定
札幌・新千歳 サンフランシスコ 2026年12月11日から冬季限定運航予定
沖縄・那覇 サンフランシスコ 2027年3月27日開設予定

現在は羽田と成田に路線が集中していますが、新路線の開設によって関西が2路線となり、札幌と那覇からもアメリカ本土へ直接行けるようになります。

ユナイテッド航空の太平洋路線における最大の拠点はサンフランシスコです。羽田、成田、関西に加え、札幌と那覇もサンフランシスコで結ばれることになり、日本の5空港からサンフランシスコへ直行便が飛ぶ体制になります。

日本―グアム・サイパン・アジア路線

ユナイテッド航空はアメリカ本土路線だけでなく、グアムやサイパン、成田を拠点としたアジア路線も運航しています。

日本の空港 就航地
羽田 グアム
成田 グアム、サイパン、セブ、高雄、パラオ・コロール、ウランバートル
関西 グアム
中部 グアム

成田からはアメリカ本土だけでなく、ミクロネシアやアジア方面にも路線が広がっています。アメリカの航空会社でありながら、日本の成田空港をアジア太平洋地域の乗り継ぎ拠点として活用しているのがユナイテッド航空の特徴です。

※路線一覧は2026年8月時点の発表と運航情報をもとにしています。季節運航や一時的な減便、運休日が設定される場合があるため、実際に利用する際はユナイテッド航空公式サイトで最新の運航状況をご確認ください。

今回の新路線をどう見る?

個人的に最も驚いたのは、やはり那覇―サンフランシスコ線です。

日本からアメリカへの長距離路線は羽田・成田や関西に集中しています。地方空港からアメリカ本土への直行便は珍しく、那覇からボーイング777-200ERで週3往復という計画は、かなり思い切った路線設定に見えます。

沖縄在住者の利便性だけでなく、アメリカから沖縄を訪れる観光客、沖縄にルーツを持つ人、米軍関係者とその家族、サンフランシスコから先へ乗り継ぐ利用者など、幅広い需要を見込んでいるのでしょう。

一方、札幌―サンフランシスコ線は、北海道のスキーや雪を目当てに訪れる北米からの旅行者が中心とみられます。同じサンフランシスコ路線でも、札幌は冬の観光需要、那覇は観光に加えて年間を通じた人的往来という違いがあり、対照的で興味深い路線設定です。

関西―ロサンゼルス線も、毎日運航される使いやすさが魅力です。関西空港からアメリカ西海岸へ向かう選択肢が増え、スターアライアンス利用者にとっても便利になります。

一方、週3往復の那覇線は、旅行日程によって利用できる曜日が限られます。就航後に安定して定着するか、将来的に増便されるかにも注目したいところです。

まとめ

ユナイテッド航空は2026年10月から2027年3月にかけて、成田―シカゴ、札幌―サンフランシスコ、那覇―サンフランシスコ、関西―ロサンゼルスの4路線を相次いで開設します。

札幌線は冬季限定の週3往復で、北海道とアメリカ本土を結ぶ初の直行便です。那覇線も週3往復で、沖縄とアメリカを結ぶ唯一の直行便になります。関西線は1日1往復で運航され、JALと合わせて関西―ロサンゼルス線の選択肢が広がります。

8月に発表された路線拡大は、ユナイテッド航空にとって過去最大規模です。5月発表の札幌線と成田線も合わせると、日本市場をかなり重視していることが分かります。

特に那覇―サンフランシスコ線は、これまでの日本―アメリカ路線の常識を少し変える存在になるかもしれません。まずは予定どおり就航し、長く定着する路線になることを期待したいです。

参考

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